20代前半の頃ニューヨークに語学留学していた私は、お金を節約するためにYMCAという安ホテルに滞在していました。2畳半程度の狭い部屋にはベッドとテレビのみが置かれ、歩くスペースさえなかったほどです。
YMCAはセントラル駅付近にあり、電車を使って他の街に移動するときはよくこの駅を使用していました。
セントラル駅はとても広く、歴史のある美しい建築様式をしています。
ここから通勤の為に電車を使っている人、隣町などに移動する為に電車を使用する人など、かなりの乗客が出入りしていました。その為きちんとした身なりの方々も多く見かけたものです。
入り口は沢山ありますが、私が使っていたホテルから近い裏口のような出入り口には、ホームレスが何人も列をなして寝っころがっていました。日本でも近年ホームレスが増加していますが、あの当時のニューヨークのホームレスを見る数は半端ではありませんでした。「ニューヨーク恋物語」というドラマがオンエアーされていたいた頃の事です。
狭い通路なので、皆そのホームレスをまたぐ様にして通っていかなければなりません。
周辺通路はアンモニア臭や、体臭などの異様な臭いが常に漂い、鼻をつまんで歩かなくてはいけないほどでした。
吐きそうになったことも何度かあります。
大抵のホームレスは氣力を無くしたかのように、ただただ眠っていました。無氣力で眠っているフリをしていただけなのかもしれませんが・・・