地球のどこかで・・・
カリブ海に浮かぶハイチという島国。
そこにはスラム街に暮らす貧しい市民が多く存在します。

彼らの生活は深刻な食糧危機に見舞われているうえ、全国的な小麦粉の高騰に伴い、
小麦粉に泥を混ぜそれに塩を加えた『泥クッキー』が売られていると言います。


この泥クッキー、番組でも映されていました。

泥の量がクッキーの3割4割を占めていると言うこのクッキーの外観は、まさしくドロ色・・・
日本人記者が試しに食してみたところ
ヘドロの異臭がし、泥の無機質な味がしたと言います。

すぐに吐き気を催し食べる手を止めたら、周りにいたハイチの子供達が手を伸ばし始めました。


この泥クッキー、それさえも価格が2倍に跳ね上がり
人々は必死になって奪い合っています。

彼らが泥クッキーを食べている映像が映し出されたとき、
その味がイメージとして自分の中に入ってきました。
もちろん実際に食べたことはありませんが、その味は容易に想像できます。


いや、もしかしたら自分の想像以上にひどい味かもしれません。
それでも空腹よりはマシなのでしょう。

決して彼らの身体が丈夫にできているわけではないようです。
彼らもそれを食べる事によって腹痛に見舞われたりしているよう。
彼らの方がひ弱に育った私達よりほんの少し免疫力が高いとしても、やはり同じ人間です。

その味を想像するだけで、何故か悔しくて涙が止まりませんでした。

飢え死にしているアフリカの子供達の映像はよく見かけます。

それでも、実際に飢えを体験していない者にとって、
『飢え』というのがどういうものかを想像するのは容易ではありません。

この泥クッキーを食しているハイチの人達を見た時、
空腹になる事により、どんな物でも食するようになる現実を見た気がします。
これが『飢え』というものなのでしょう。

こういう状況を見なければ、地球の裏側で起こっている現実を知ることさえないのです。
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